2011年の疫学調査結果によると、日本における変形性膝関節症の有病者数は約2,530 万人になっていた1。40歳以上を対象にすると，男性の42.6%と女性の62.4％が関節炎で苦しんでいる。超高齢社会の進行とともに患者の対総人口比は今後もさらに上昇すると予想される。ピクノジェノール®の最新臨床研究報告（Mulek M et al.MDPI Journal of Nutrients. Vol 9: 443; 2017. doi:10.3390/nu9050443査読論文）によると、ピクノジェノール®の成分が膝関節の中まで行き届くことが確められ、今までのピクノジェノール®の関節炎改善効果関連の臨床試験結果を裏付けるデータになった。
変形性関節症は、さまざまな原因により関節の痛みや腫れを生じ、それが続くと関節の変形をきたす病気である。 膝や足の付け根、肘、肩などの関節に痛み、腫れなどの症状がみられる。 変形性関節症は、年齢が高くなるほど男性よりも女性の患者さんが増えてきている。重症例の場合では、関節形成手術も必要となる。
ピクノジェノール®は複数の臨床試験で関節炎患者において炎症を抑え、痛みなど様々な症状を緩和する効果がみられている。ピクノジェノール®は特許で守られた抽出方法で、ユニークなポリフェノールと有機酸の成分が豊富に含まれた天然なエキスである。
当研究の革新的な比較臨床試験で、変形性関節炎患者の膝関節内の滑液（関節液）に初めてピクノジェノール®の成分が確認された。
「本研究では、初めてピクノジェノール®のポリフェノール類が関節炎患者の関節液まで行き届くことが確認された。関節液まで有効成分が行き届くとういうことは、これまでのピクノジェノール®の関節炎関連臨床研究で確認された抗炎症・痛み緩和作用などの有効性を裏付けるエビデンスになる。」とニューヨーク州の栄養医学の専門内科であるDr. Fred Pescatoreは述べている。
今回の二重盲検比較試験では、33名の膝関節形成手術を予定していた重症な変形性関節炎患者が対象となった。被験者は1日200㎎ピクノジェノール®の摂取群もしくはピクノジェノール®を摂取しないコントロール群にランダムに分けられた。摂取期間は手術の3週間前に行われた。手術時に膝関節液のサンプルを取集し、ポリフェノール類と有機酸類を測定した。
関節液分析結果では、ピクノジェノール®摂取群にピクノジェノール®の成分であるタキシフォリン、フェルラ酸、カテキンとプロシアニジンの代謝物が確認された。コントロール群の血清検体にはタキシフォリンとフェルラ酸が確認されなかった。
本研究でポリフェノール成分が関節液まで分配されることが確認されたのは、これまでピクノジェノール®の関節炎関連研究結果の裏付けとなる。2008年に報告された臨床試験（Belcaro et al. Phytother Res. 22:518-23; 2008）では、1日100㎎ピクノジェノール®の摂取により、炎症関連酵素であるCOX-2と5-LOX が大幅に低下し、3か月で疼痛スコアが56%改善し、様々な関節炎症状が大幅に緩和された。
抗炎症作用に関しては、ピクノジェノール®の摂取で炎症反応マーカーであるCRP（C-反応性タンパク）が大幅に減少することも報告されている。また、ピクノジェノール®が炎症反応の主な原因と言われている核因子カッパB（NfκB）の活性化を大幅に抑える効果も確認されている。これらの抗炎症効果に基づいて、ピクノジェノール®が様々な関節炎症状を緩和すると考えられている。また、ピクノジェノール®の摂取により、関節組織成分でもあるコラーゲンやヒアルロン酸の生成能力を高めることも臨床試験で確認されているので、抗炎症と症状緩和だけでは無く、関節の軟骨の再構成にも役に立つことが示唆されている。
「関節内には血管やリンパ管が無いので、薬物治療の場合でも、有効成分は確実に関節の中まで行き届くかどうかが大きな課題となる。今回の研究結果で、ピクノジェノール®の成分が関節の中まで確実に行き届くことが確認された。天然植物エキスとしては革新的な研究と思われる。」とニューヨーク州の栄養医学の専門内科であるDr. Fred Pescatoreは述べている。
ピクノジェノール®について
ピクノジェノール®（Pycnogenol®；ホーファーリサーチ社；スイス）フランス海岸松の樹皮から由来された天然なエキスです。特許化された抽出方法でプロシアニジン類や有機酸を含む特集なフラボノイド類が豊富に濃縮され、身体に様々な有益な効果が確認されています。40年間以上に亘って世界中で研究され、ピクノジェノール®の安全性と有効性を証明する400以上の研究発表がパブリッシュされています。ピクノジェノール®は世界中で700以上のサプリメントやマルチビタミンに使用されています。詳しくは：www.pycnogenol.com