(2013年2月12日) –国際的な女性疾患学術誌である「The Journal of Reproductive Medicine」の2月号に投稿された臨床試験報告で天然の抗酸化抽出物ピクノジェノール®(Pycnogenol®)の更年期障害の緩和効果が証明された。更年期障害は閉経期前後に見られる女性ホルモンバランスの崩れによる症候群を指す。平均で約5年間ほど続くほてり・寝汗、不眠症、動悸、精神的なうつ、または不安な気持ち及び記憶力低下などの様々な不調・異変が現れる。
「更年期障害の症状は個人差があるので、効果的に治療することは困難な状態だ。ピクノジェノール®の摂取で、幅広い更年期障害症状の改善が見られ、QOLの改善に役にも立つ。」と研究を主導した小濱 隆文氏は述べている
本臨床試験は石川県七尾市の恵寿総合病院で行われた。170名の更年期の女性が対象となったランダム化二重盲検プラセボ比較臨床試験で、12週間にわたり被験者がプラセボもしくは30mgのピクノジェノール®を1日2回(60mg/日)にわけて摂取した。
今回の試験では日本の更年期障害の研究で最も使われる調査指標である「クッパーマン指数」を採用した。ピクノジェノール®群またはプラセボ群の調査スコアを試験開始時または4週間と12週間で比較した結果、試験開始時にはピクノジェノール投与群とプラセボ投与群の間に有意差は無かったが、4週間目または12週目にもピクノジェノール®群の方が有意な改善効果が認められた。また心臓の動悸に対して、顕著な改善傾向が見られた(p=0.078)。
今回の試験の目的の一つは、一日60mgのピクノジェノール®の摂取で特によく緩和効果が見られる更年期障害の症状を固定することであった。その結果、ほてり・のぼせや寝汗という症状に対してピクノジェノ
ール®の特に優れた効果が確認された(4週間:p=0.0031;12週間:p=0.0359)。更年期には血管機能異常により末梢血管が十分に拡張しないため、熱を十分に発せず、ほてりや寝汗という体温調節異常症状が引き起こされる。ピクノジェノール®が血管の働きを良くし、血管が拡張しやすい状態になるため、体の熱を発する機能が改善し、ほてりや寝汗の症状が緩和される。
さらに本研究ではピクノジェノール®またはプラセボのホルモンに対する影響を系統的に調査した。結果として、ピクノジェノール®またはプラセボには有意な変化は無かった(調査ホルモン:エストラジオール(E2)、卵巣刺激ホルモン(FSH)、インスリン様成長因子(IGF)、IGF結合タンパク質3(IGFBP-3)、デヒドロエピアントステロン(DHEA))。ピクノジェノール®がホルモンに影響せずに更年期障害症状を和らげる効果は、大豆や葛エキスなどのフィトエストロゲン系のハーブとは大きく異なり、更年期障害のホルモンに影響しない新たな代替医療となりうることを示唆することになった。
「より自然な方法で更年期障害の症状を和らげたい女性達は、今回の研究結果で、ピクノジェノール®の効果が改めて有効であるという結果に期待を寄せている。また、本試験で初めてその効果または安全性が日本国内で確認された。」と小濱氏は述べている。
本研究結果により、以前取得した2つの更年期障害に関する臨床試験の信頼度をさらに高めることになった。今回の試験により更年期障害に対するピクノジェノール®の効果または安全性が3つのランダム化比較臨床試験で確認、確立された。最後に、更年期に入ると心臓病のリスクが男性並みに高まるため、心臓血管の健康をサポートするピクノジェノール®がそのリスクの減少にも役に立つと言える。
ピクノジェノール®とは
ピクノジェノール®(ホーファーリサーチ社;スイス)フランス海岸松の樹皮から由来された天然なエキスです。特許化された抽出方法でプロシアニジン類や有機酸を含む特集なフラボノイド類が豊富に濃縮され、身体に様々な有益な効果が確認されています。40 年間に亘って世界中で研究され、ピクノジェノール®の安全性と有効性を証明する280以上の研究発表がパブリッシュされています。現在、700品以上のピクノジェノール®配合健康食品や健康製品は世界中90カ国以上で販売されています。詳しくは:www.pycnogenol.jpまたはwww.pycnogenol.com.