乾癬とは赤く皮膚から盛りあがった発疹上(浸潤・しんじゅん;肥厚・ひこう)に銀白色のフケの様なもの(鱗屑・りんせつ)が剥がれ落ちる慢性の皮膚疾患です。日本での患者数は約12万人と言われていますが、食生活の欧米化などの影響で患者数は戦後から増え続けています。皮膚だけでなく、関節に同様の症状が起こることもあり(関節症性乾癬)、生活の質にかなり大きな影響をもたらします。論文審査のある学術誌「Panminerva Medica」の2014年3月号に投稿された臨床試験報告によると、然抽出物であるピクノジェノール®(Pycnogenol®;ホーファーリサーチ社;スイス)の摂取で、前述のような乾癬症状が大幅に改善します。
標準治療とピクノジェノール®の12週間の併用による主な結果
•すべての体表部位における発疹の面積の割合が大幅に減少 (ピクノジェノール® -20%; 標準治療のみ -8%)
•次のような主な症状に著しい改善が見られた:
- 発赤(ピクノジェノール® -44%; 標準治療のみ -28%)
- 浸潤・肥厚(ピクノジェノール® -45%; 標準治療のみ -21%)
- 鱗屑(ピクノジェノール® -45%; 標準治療のみ -16%)
•肌水分量が大幅に増加(ピクノジェノール® 45%; 標準治療のみ 30%)
•肌の皮脂量が大幅に減少(ピクノジェノール® -11%; 標準治療のみ -3%)
•酸化ストレスが大幅に減少(ピクノジェノール® -20%;標準治療のみ +1.5%)
上記の改善結果に加え、ピクノジェノール®の摂取で治療に要する時間が32%も減少し、さらに治療費用も36.4%減少しました。また、治療薬による副作用も軽減しました。
本試験は、イタリアのペスカラ大学で、73名の中度-重度の乾癬患者(30-45歳)で12週間行われました。すべての患者が標準治療を受けましたが、そのうちの38名は標準治療とともにピクノジェノール®を摂取しました(50㎎を1日3回)。
計測は複数測定基準で行われました。一つ目は発疹面積と深刻度を測定するための標準化指数スコア(Psoriasis Area Severity Index (PASI);症状なし=0;深刻度マックス:72 )で、試験開始時、すべての被験者のPASIスコアは10以上でした。二つ目は、自覚症状は皮膚の状態に関するアンケート(Dermatology Life Quality Index (DLQI))が行われました。三つ目は、プラズマフリーラジカル(PFR)の測定により、血中の酸化ストレスが測定されました。さらに、肌の水分量・皮脂量・鱗屑量は二種類の測定器で計測されました。
標準治療は皮膚科医の指導に基づき行われました。一般的な乾癬治療では保湿剤、ビタミンD、コルチコステロイド、サリチル酸、光療法や免疫抑制剤が使用されています。これらの治療とともにピクノジェノール®を摂取することでより優れた改善効果が確認されました。なお、副作用の報告はありませんでした。また、試験終了後、ピクノジェノール®群の被験者の80%以上はピクノジェノール®を摂取し続ける方針を示しました。
今回の研究プロジェクトの主任者である医学博士ジャンニ・ベルカロ氏は次のように述べました。「以前の慢性炎症性疾患関連の研究と同様に、今回の試験によりピクノジェノール®の摂取が慢性的皮膚病である乾癬に対して有意な臨床成績 を示す事が出来ました。副作用の報告も無いので、乾癬で悩んでいる患者にとっては安全で天然なもので効果的な選択肢になりうるでしょう。」
本試験結果は以前発表されたピクノジェノール®の抗炎症作用・抗酸化作用そして肌水分量を増加させる効果に関連する研究を裏付けます。詳しくは以下ホームページにて。 www.pycnogenol.jp
ピクノジェノール®について
ピクノジェノール®(Pycnogenol®;ホーファーリサーチ社;スイス)フランス海岸松樹皮から抽出した天然エキスです。特許化された抽出方法でプロシアニジン類や有機酸を含む特集なフラボノイド類が豊富に濃縮され、身体に様々な有益な効果が確認されています。40年間わたり世界中で研究され、ピクノジェノール®の安全性と有効性を証明する340以上の研究発表がパブリッシュされています。
詳しくは: www.pycnogenol.jp